あなたは、コバステッチをまっすぐきれいにかけられますか?
布端とはいえ、表から見える縫い目なので、歪んでいるととても目立ちます。
せっかく時間をかけて丁寧に制作しても、最後の最後に失敗してしまうと台無しですよね。
こんにちは。
ハンドメイド作家のミロクです。
実は私も、初心者の頃はコバステッチがとても苦手だったんです。
布の端って下に縫い代があるから、厚みもあって縫いにくいし、
仕上がりに納得いかずに解いて縫い直しているうちに、生地を傷めてしまって作品が没になったことも何度もあります…。
できればかけずに済ませたい、と思っていたほどです(苦笑)
そんな私も、ある方法を使うようになってからは、失敗しらずのきれいなコバステッチをかけられるようになりました!
今回は、家庭用ミシンでもできるコバステッチのきれいなかけ方を紹介します。
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コバステッチって何?
そもそも「こばすてっち」って何よ?
コバステッチは端縫いや端ミシンとも呼ばれ、布のキワにかけるミシンステッチのことです。
写真の矢印の部分にかかっているのがコバステッチです。
生地の端から1~2mmのところを縫っているのがわかりますか?
この狭い場所にまっすぐ縫い目を揃えてステッチを入れるのって、慣れるまでは結構難しいですよね。
コバステッチをかける3つの目的
正直な話、コバステッチを一切かけなくても作品は完成します。
ただ、やはりあるのと無いのでは作品の完成度が違ってきます。
コバステッチをかける目的には、次のようなものがあります。
- 縫い代を押さえ、布端を落ち着かせるため
- 補強のため
- デザインのアクセントとして
目的その1:縫い代を押さえ、布端を落ち着かせるため
作品の端の方は、表面に見えている生地以外にも、縫い代や内布などが重なっていて厚みが出ています。
そのまま放っておくと縫い代がゴロゴロして見栄えも悪いです。
アイロンで押さえた後ステッチをかけることで、裏や中にある縫い代が固定されて落ち着きます。
目的その2:補強のため
縫い目に強い力がかかり続けると、使っているうちにほつれたり破れたりしてしまいます。
同じ個所を2度縫うことによって、補強の役割を果たします。
目的その3:デザインのアクセントとして
実用的な目的があってかかっているコバステッチですが、やはり無いよりはあった方がカッコよく見えませんか?
単純にデザインの一部としてかけられていることもあります。
普通は生地の色に合わせて糸を選びますが、
敢えて生地とはまったく違う色の糸で縫うのも、アクセントになって素敵ですよ!
職業用・工業用ミシンでは「段押さえ」を使う
職業用ミシンや工業用ミシンには、コバステッチをきれいに縫うための「段押さえ」という専用の押さえがあります。
職業用・工業用?ミシンってそんなにいろいろあるの?
あるんですよ。
ざっくり言うと「プロ仕様」ですね。また今度詳しくお話します。
段押さえはとても便利なものですが、残念ながら家庭用ミシンにはありません。
(あったら絶対欲しいのに。何でないのでしょうね??)
今回は「家庭用ミシンで」縫う方法を紹介するので、段押さえの詳細はまたの機会にします。
家庭用ミシンでコバステッチを縫う方法
では、そろそろ本題いきましょう。
今回は
- 2mm押さえを使う
- 裁ち目かがり押さえを使う
- 普通押さえを使う
この3つの方法での縫い方をそれそれ解説していきます。
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2mm押さえを使う
2mm押さえというのは、写真のように押さえの幅が細い(左右それぞれ2mm)押さえのことです。
家庭用ミシンには標準では付いていないことが多いですが、別売りパーツとして販売しています。
使い方は簡単。
ミシンの押さえをこの2mm押さえに交換して、布端を押さえの端に合わせて縫うだけ。
これだけで、きっちり2mm幅で縫えますよ!
私は何年も気になっていながら「無くても何とかなってるし~」と買わずにいたのですが
使ってみての感想は、「早く買っておけばよかった」の一言です(笑)
注:2mm押さえは機種専用品ではなく汎用品として販売していますが、一部使えない機種もあるようです。
念のため、購入前に対応機種を確認してくださいね。
↑2mm押さえは私の「早く買っておけばよかった!」ランキングTOP3に入ります。
こちらのショップがメール便も使えてお値段も楽天の中では一番お買い得でした。
裁ち目かがり押さえを使う
次は、2mm押さえを買う前に私が使っていた方法です。
「裁ち目かがり押さえ」という押さえを使います。
これが裁ち目かがり押さえです。
ナニコレ?初めて見るわ
こちらは標準の付属品としてミシンについていることが多いです。
見たことない人は、パーツボックスや取扱説明書を確認してみてください。
アイコさんのミシンにも、多分ついてますよ
こちらが裁ち目かがり(私のミシンでは「ふちかがり」という名前でした)。
ロックミシンの代用として、布端のほつれを防ぐ目的でかけます。
でも、今回はこれではなく、コバステッチに利用しますよ。
縫う手順は
- ミシンの針を「左側」にセット
- 針の位置を微調整
- 布端をガイドに沿わせて縫う
の3ステップです。
順に解説していきますね。
1.ミシンの針を「左側」にセット
まず、ミシンの針を中央ではなく「左」に合わせます。
画像は私のミシンの設定画面。ちなみにミシンはシンガー製です。
2.針位置を微調整
次に、針位置を微調整していきます。
設定方法はミシンのメーカーによって違うので、お手持ちのミシンの取扱説明書をよく確認してください。
このミシンは、数値0が中心位置から数えて左に3mmの場所になっているので、
写真の場合は(-3mm+1.2mm=1.8mm)になります。ややこしいですね(^-^;
私は縫うものに合わせてだいたい布端から1.5mm~1.8mmの位置にコバをかけています。
3.布端をガイドに沿わせて縫う
あとは布端を押さえのガイドに沿わせて縫うだけなんですが、
押さえの真ん中に金具があるので、ここに針が当たらないように注意が必要です。
ミシンをスタートする前に、手回しで針の落ちる位置を確認してください。
針が当たるようなら、位置を微調整しましょう。
普通押さえを使う
今回ご紹介した2mm押さえや裁ち目かがり押さえは本当に便利なので
ぜひ皆さんにも使ってほしいのですが
どうしても今すぐコバステッチを縫いたい方は
普通押さえ+マスキングテープの組み合わせがおすすめです。
マスキングテープの使い方については、こちらの記事に書いているので、ぜひ参考にしてください。
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