金属ファスナーの長さを自分で調整する方法。専用工具がなくても大丈夫!

金属ファスナーの長さを調整する方法 ハンドメイドのコツ
金属ファスナーの長さを調整する方法

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作品にぴったりの長さのファスナーが売っていなくて困ったことってありませんか?
特に、ベーシックな色以外のファスナーは長さの種類が少ないですよね。
自分で型紙から作った作品の場合も、必要なファスナーの長さが市販にない中途半端なサイズになってしまうことがあります。

手芸店でお願いすれば調整をしてくれることもありますが、混雑時や本数が多いと断られてしまうことも…。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

今回は、普段からバッグや財布制作でファスナーを使っている私、現役ハンドメイド作家のミロクが、ファスナーを自分で好きな長さに調整する方法を写真で解説していきます。

アイコ
アイコ

なんだか難しそうなんだけど…

ミロク
ミロク

大丈夫ですよ!
初めての人でも、少し練習すればすぐにきれいに仕上げられるようになります。

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今回使うファスナーはこちらです

まずは今回使うファスナーと必要な工具を紹介します。

今回の記事で使うのは、手芸店でも一般的に売られている、歯が金属製の玉つきファスナーです。
手元に16cmのものがあったので、これを14cmに調整したいと思います。
ちなみに、店頭で色・数ともに一番在庫が豊富なのは20㎝です。
(写真の16cmはネットショップでまとめ買いしたものです)
それ以外のサイズだと、写真のような生成りや黒・紺・茶などはあっても、キレイな色は少なかったり取扱いがなかったりするんですよね。

↑私はこちらのお店で買うことが多いです。
サイズも豊富なので、作る物に合わせてまとめ買いしてます。

ファスナーの調整には「上止め側から調整する方法」と「下止め側から調整する方法」があります。
どちらが正解というわけではないので、お好みの方でやってもらえたらいいのですが
私は両方試した結果、上止め側からの方が簡単だと思ったので、今回はそちらを紹介しますね。

使う工具はこちらのニッパーです。
100均のもので十分です。私のもダイソーで買ったものです。
あと、最後の仕上げにペンチがあると良いです。

自力で長さ調整をする方法

では、本題の具体的な調整方法です。
先に流れだけさらっと紹介すると、

  • 上止めを外す
  • 務歯を外す
  • 上止めを戻す

この3ステップで完成です。
順に写真付きで見ていきましょう。

Step1 上止めを外す

今回は16cm→14cmに縮めたいので、上止め側から2cmのところに印をつけます。
実際は、あなたの調整したいサイズに合わせて印付けしてくださいね。
また、写真ではわかりやすいように表側に青のペンで印をつけましたが、
実際にやるときは消えるタイプのチャコペンなど跡が残らない方法でつけてくださいね。
書き込むのが難しいまたは嫌な時は、待ち針やマスキングテープを使ってもOKです。

次に、端から印までの間にある務歯(むし:ファスナーの歯のこと)を数えます。
例では左右それぞれ10個の務歯を外します。

では、上止めを外します。
写真のように、上止めとファスナー生地の間にニッパーを入れて、少しだけ力を入れます。
力を入れすぎたり(上止めが割れます…)無理に引っ張ったり持ち上げたりしないように(ファスナー生地を傷めます)注意しましょう。
ニッパーをそっと握るくらいで大丈夫です。
少し開けば簡単に上止めが外れます。

外した上止めは2個とも再利用するので、なくさないように保管してください。

ミロク
ミロク

うっかり落とすと探すのが大変ですよ(経験談)

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Step2 務歯(むし)を外す

次に務歯を一つずつ外していきます。
お店では「くいきり」という専用の工具を使うことが多いですが、これもニッパーで十分です。

写真のように持って、上止めの時と同じ要領で一番端の務歯の足とファスナー生地の間にニッパーを入れます。
そのまま力を加えると務歯が開くので、指でつまんで外します。
務歯は再利用しないので、力を入れすぎて割れてしまっても足だけパチンと切り落としてしまっても問題はありません。(実際、そのように紹介している書籍等もあります)
しかし、小さな金属片が飛び散るので私はおすすめしません。
私は破片が目に向かって飛んできたことがあり、怖い思いをしました。
心配な人はメガネやゴーグルで保護してくださいね。

NG例を2つ紹介します。
写真左側は、務歯を挟むときに下のファスナー生地も一緒に挟んでしまっています。
このまま力を入れると生地を傷めますし、最悪生地が切れてしまいます。
切れちゃったら、そのファスナーは没です。

写真右側は、務歯の頭側からニッパーを当てています。
これでは、務歯を開くことができないので、切り落とすしかなくなります。
務歯の頭は金属が太くなっているのでニッパーで切り落とすには結構力が要ります。
(握力不足の私は、両手で力いっぱい握らないと切れません…)
また、切った務歯が飛び散るので危険です。

上側の務歯を取り終わったところです。
反対側も同様に作業してください。

↑こちらが「くいきり」という専用工具です。
手芸用だと、だいたい1700円~1900円くらいします。
大量に処理する人なら買っても良いかもしれません。

Step3 上止めを元に戻す

両側の務歯を外し終わったら、残った務歯の際(きわ)に上止めを戻します。
ファスナー生地が長く残るので、下止め側と同じ分量を残して、ピンキングバサミで切ります。

これで、自分の作りたい作品に合わせてファスナーを作れますね!

ファスナー生地を傷めてしまった時の対処法

ここからは、作業中に務歯を無理に引っ張ったりしてファスナー生地を傷めてしまった時の対処法を紹介します。

生地が毛羽立ってしまいました。
切り落とすor縫製した時に隠れてしまう部分ならセーフですが、見える位置だと困りますね。
でも、このくらいならリカバリーできます!
ニッパーでざっくり切ってしまった時は…残念ですが新しいファスナーでやり直しです。

対処法はいたって簡単。
ライターで炙ります!
傷んだ個所を一瞬だけ火で炙って、キュっと指で押さえるだけ。
火を使うので、火傷や周囲の環境には十分注意してくださいね。

アイコ
アイコ

え!?ライターって!
だ、大丈夫なの!?

ミロク
ミロク

大丈夫ですよ(笑)
ただし、気を付ける点があります。
下の※注意※をお読みください

※注意※

一般的なファスナーは生地部分がポリエステルなのでこの方法が使えます。
使用するファスナーによっては、他の素材でできているかもしれませんので、火を当てる前に確認してください。
また、長時間火を当てると生地が黒くなったり溶けたりするので、火はあくまで一瞬で。
心配な方は調整した時に切り落とした端きれで事前にテストしてください。

まとめ

今回は、金属ファスナーの長さを自分で調整する方法を紹介しました。

使いたいファスナーの長さを決めたら、ニッパーを使って

  • 上止めを外す
  • 務歯を外す
  • 上止めを戻す

という3ステップで調整ができます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、2,3本練習すればすぐに上手にできるようになります。
この方法を覚えておけば、変わった色の中途半端なサイズのファスナーが欲しいときも困りませんね。
市販品に少し手を加えることで、作品作りの幅はぐっと広がります。
ぜひトライしてみてください。

ファスナーを使った作品作りをするときは、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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