こんにちは。
今日はバザーに提出する布小物を制作中、ハンドメイド作家のミロクです。
今回私がバザーに出そうと思っているのは、ダブルガーゼ素材のマスクです。
マスクの作り方自体はとっても簡単なのですが、ダブルガーゼを使う時に避けては通れない、ちょっと
面倒な工程が最初にあります。
それが、「水通し」と「地直し」です。
今回は、水通しと地直しの簡単なやり方を紹介します。
実際に私がやってみたので、写真付きで解説しますね。
といっても、難しいことは一つもありません。
布をたたんで、水と一緒にビニール袋に入れて放置するだけでOKです!
また、水通しをしなければならない生地とそうでない生地についても紹介します。
水通しすることで、かえって布地を傷めてしまうこともありますから、あなたが使う布地は水通しの必要があるかどうか、きちんと見極めましょう。
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水通しをする必要がある布地とない布地を見極めましょう!
布地なら何でも水通しする!というわけではないんです。
まず、素材から言うと、
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
の生地については水通しが必要です。
逆に、
- 化繊(ポリエステル・レーヨンなど)
- 絹(シルク)
- 毛(ウール)
- 本革・合皮
- 毛足の長い生地
については、水通しをしません。
これらの生地は水につけることで縮んでしまったり風合いを損なったりする恐れがあるので、水通しはしないでくださいね。
また、綿や麻素材についても、
- 洗濯する必要が無いもの
- 帆布
については、水通し不要だと私は考えています。
水通しの目的は、
- 洗濯で縮む恐れのある生地をあらかじめ縮ませておくため
- 布目を整えて歪みなくまっすぐにするため(地直し)
これら2点を行うことで、縫製後の型崩れを防ぐことにあります。
そのため、洗う必要が無いものや型崩れしにくい厚手の帆布については、無理にやらなくても良いでしょう。
【写真で解説!】生地の水通しと地直しのやり方
では、実際に水通しの作業工程を見てみましょう。
今回使うのは、こちらの生地です。
クジラ柄がかわいい、デニム色のダブルガーゼ生地です。
↑この商品の「ライクデニムセット」というパターンを購入しました。
手芸作家さんのマスクレシピが付いているので、すぐに作れますよ。
購入時の大きさは55cm×45cmでした。
作業工程を先に紹介しておくと
- 布をたたんで水につける
- シワを伸ばして半乾きになるまで干す
- 布目を整えながらアイロンをかける
の3ステップです。
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水通しのやり方ステップ1:布をたたんで水につける。ビニール袋があると大きな生地も簡単!
布地を軽く折りたたみ、水を張った桶などに入れます。
手で上から押して、繊維に水分をしっかり吸わせましょう。
充分に浸したら、そのまま1時間ほど放置します。
家に適当な大きさの桶が無い時はどうしたらいいの?
洋服用の大きな生地などを水通しする時は、写真のような洗面器では入りませんね。
とにかく水に浸かればいいので、洗濯機(ドラム式は不可)や浴槽に水を張ってもいいのですが…
家庭用ならともかく、販売用やプレゼント用など、誰かの手に渡る物を作る時は、洗濯機や浴槽では抵抗のある方も多いですよね。
(もちろん、きれいに洗ってあること前提ですが!)
そんな時は、大きなビニール袋に入れてしまいましょう。
今回、私はいろいろな柄のダブルガーゼを買ったので、全部まとめてビニール袋に入れました。
(30リットルのポリ袋を使用)
やり方は1枚の時と一緒で、軽くたたんで水に浸し、上から押してしっかりと水を吸わせます。
吸水し終わったら水を足して、袋の口を結んで放置です。
※注意※
上の写真ではいろいろな色柄の布をまとめて袋にいれていますが、できれば濃色と淡色で分けた方が良いです。
水通しの後、うっすらと青い色が出ていました…(幸い、移染はなかったです)
水通しのやり方ステップ2:シワを伸ばして半乾きになるまで干す
1時間経ったら、生地を水から取り出します。
軽く水気を切って、シワを伸ばして干します。
この時、生地を下のイラストのような雑巾絞りにしてはいけません。
シワになったり、布目が歪んだりします。
水気を切る時は、手で押さえるようにして絞りましょう。
直射日光を避けて風通しの良い場所に干し、半乾きになるまで待ちます。
水通しのやり方ステップ3:布目を整えながらアイロンをかける
生地が半乾きになったら、布目を整えながらアイロンをかけます。
「布目を整える」というのは、布地のたて糸とよこ糸が直角になるようにすることです。
引っ張りすぎると布が伸びてしまうので、軽い力で整えましょう。
アイロンは、たてよこの布目に沿ってかけます。
(斜めにかけると歪みます)
布に水分が残っているので、熱い蒸気が上がります。
火傷には十分注意してください。
地直しまで終わった生地を、再び測ってみました。
水通し前は45cmあった辺が、44cmになっています。
一度水を含ませただけで1cm縮んでしまいました。
つまり、水通しせずに作品を作ってしまうと、洗濯した時に布が縮んで型崩れしてしまうということ。
せっかく手にしていただいたのに、そんなの申し訳ないですよね。
まとめ
今回は、布地の水通しのやり方を紹介しました。
まとめると、水通しが必要な生地は
- 洗濯する必要がある作品に使う
- 綿(コットン)または麻(リネン)
水通しの工程は
- 布地をかるくたたんで、水に1時間程度浸す
- 繊維をねじらないように水を切り、シワを伸ばして半乾きになるまで干す
- 布目を整えてアイロンをかける
です。
ひと手間かかりますが、水通しはサボらないようにしましょう!
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コメント
[…] ※このガーゼを使用する前に、一度水通しをしておくと、洗濯をしても縮まなくなります。 水通しについて、こちらの「現役ハンドメイド作家ミロクのメモ帳」様にて詳しく記載されております。 […]