作品作りのベースとなる型紙。
あなたはどのような方法で作っていますか?
私は、市販の型紙をベースに(多少アレンジをして)作品を作ることもありますし、全くゼロから自分で作り上げることもあります。
何度も修正しながらやっと形にした型紙、毎回同じ形を引き直すのは大変ですよね。
やはり、一度作ったら何度も再利用したいものです。
今回は、現役ハンドメイド作家の私ミロクが実際に使っている、何度も使える型紙の作り方と使用素材をご紹介します。
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基本の作り方
型紙の作り方は人それぞれだと思います。
使用素材をご紹介する前に、まずは私の型紙づくりにおける共通の作り方をご紹介します。
それは、
- 縫い代込みの寸法で作ること
- 出来上がり線や合印に切り込みを入れる
の2点です。
縫い代込みの寸法で作る
型紙作りでまず決めなければいけないのは、出来上がり線と縫い代線のどちらで作るかです。
どちらで作るのが正しいの?
「どちらが正しい」というのはありません。
作るものに合わせて決めてもらっていいのですが、私は基本的に縫い代込みで作ります。
どうして?
縫い代込みで型紙を作ると、写した線をそのまま切ることができます。
縫い代幅が一定なら、出来上がり線の印付けを省略してそのまま縫うことができます。
同じ形の作品をたくさん作る作家にとって、一つ一つ印つけをしていくのは結構なタイムロスです。
クオリティを落とさずに省略できるところは、どんどん時短していきたいですね。
出来上がり線や合印に切込みを入れる
縫い代線で作った型紙に、出来上がり線や合印、その他必要な線を書き込みます。
そして、出来上がり線の角・カーブの部分と合印をカッターで切り抜きます。
そうすると、型紙を布に置いた時に、縫い代線(裁断する線)と出来上がり線が同時に付けられます。
残った出来上がり線の直線部分は、必要であれば後から定規をあてて書き足します。
慣れてる人は、直線部分の出来上がり線を省略してOKです
型紙の素材について
型紙を写すときはハトロン紙やトレーシングペーパーを使うのが一般的です。
しかし、これらの紙は薄いので、何度も繰り返し使うには不向きです。
私は次のような素材を用途に合わせて使い分けています。
工作用紙を使う
100円ショップダイソーで買える方眼入りの工作用紙。
A3サイズでバッグ・ポーチの型紙におすすめです。
工作用紙のメリット
- 方眼になっているので、書くのも切るのもラク
- 筆記用具を選ばない
- A3サイズ×5枚入りで108円とコスパが良い
工作用紙のデメリット
- 厚紙なので、布の柄が透けて見えない
- 紙製なので、繰り返し使ううちに角の部分が丸くなってくる
- 折りたためない
パターンシートを使う
最近100円ショップのセリアで見つけた型紙用パターンシート。
手芸コーナーに置いてあります。
半透明の薄いPP製で、無地と方眼入りの2種類があります。
私は方眼入りの方をよく使います。
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パターンシートのメリット
- PP製なので、何度使っても傷まない
- 半透明なので布の柄を確認しながら使える
パターンシートのデメリット
- ボールペンなど一部の筆記用具では書き込みしづらい(細い油性ペンがおすすめ)
- 半透明なので、型紙の端が見づらい
- 工作用紙に比べると少々お高め。
- 折りたためない
型紙用不織布を使う
洋服など、大きな型紙が必要な人には型紙用不織布がおすすめです。
不織布の接着芯(厚めタイプ)の糊無し版と考えてもらえればイメージしやすいです。
私は大きくてもバッグまでしか作らないので、お試しで一度使ったきりです。
型紙用不織布のメリット
- サイズが大きいので、洋服の型紙として使いやすい
- 折りたためる
型紙用不織布のデメリット
- 手に入りづらい(小さな手芸店だと無いかも)
- 柔らかいので、印付けの時は待ち針などでしっかり固定する必要あり
↑無地タイプの物もありますが、方眼が入ったものだとラインを引く目安になります。
お好みで使い分けると良いでしょう。
まとめ
私が推奨する基本的な型紙の作り方のポイントは
- 縫い代込みの寸法で作ること
- 出来上がり線や合印に切り込みを入れる
の2点です。
素材については、工作用紙・パターンシート・型紙用不織布を利用すると繰り返し使えます。
私は基本的には工作用紙を使い、柄の位置を気にしながら裁断する必要があるパーツだけはパターンシートを使っています。
ちなみに、工作用紙にたどり着く前はA4クリアファイルを切り開いて使っていました。
それぞれの素材にメリット・デメリットがあるので、自分の作品に合うものを選んでくださいね。
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