こんにちは。
現役ハンドメイド作家のミロクです。
本日は、これからハンドメイドを始めてみようと思っている人や、子どもの学用品を作るためにミシンが必要になった人に向けての記事です。
あなたは初めてのミシン選びに迷っていませんか?
- 機種が多すぎて迷ってしまう
- 自分の用途にあったミシンがわからない
- そもそも、何を重視して選べばいいのかわからない
そんなお悩みはありませんか?
私もハンドメイド作家という仕事柄、たまに初心者さんから質問を受けますが、そういう時はこう答えます。
「初心者さんにおすすめなのは、3万円前後のコンピューターミシンです。」
今回は、洋裁歴20年の私ミロクが、初心者さんにこそおすすめしたい「コンピューターミシン」について、おすすめの理由をお話しします。
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家庭用ミシンには3つの種類がある
ところで、ミシンには大きく分けて三種類あるのをご存知ですか?

知ってるわ!
家庭用ミシン・職業用ミシン・工業用ミシン でしょ?

おお、アイコさん、詳しくなりましたね!
家庭用ミシンは、その名の通り、一般の人が家庭で使うミシン、職業用ミシンはお仕事でミシンを使う人用のプロ仕様ミシン、工業用ミシンは縫製工場などで使われる特殊なミシンです。
では、私たちが一番お世話になる家庭用ミシンの中にも、さらに3つのカテゴリがあるのは知っていますか?

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家庭用ミシンは、その機構や機能の違いから
- 電動ミシン
- 電子ミシン
- コンピューターミシン
の3種類に分かれます。
それぞれの違いを簡単に見ていきましょう。
電動ミシン
電動ミシンは、電気の力でモーターを動かすシンプルな機構のミシンです。

いやいや、ミシンはどれも電動でしょ?
確かに、「電気で動く」という意味ではどのミシンも「電動」です。
その中でも、電動ミシンは最も単純なつくりをしていて、電子回路やコンピューターを介さず、電気の力で直接モーターを回して針を上下させます。
3種類の中で一番安価で、1万円前後から購入できます。
機能は必要最低限に絞ってあり、壊れにくいのが長所です。
針をゆっくり動かすと弱い力で、早く動かすと強い力で縫えます。
パワーの必要な厚地や繊細に扱いたい薄い生地を適度な速度できれいに縫うのは難しく、作りたいものによっては縫えないことも。
洋裁の知識が少ない初心者さんにとっては、思い通りにいかないことも多いミシンです。
電子ミシン
電子ミシンは、電子回路で動きを制御しているミシンです。
縫い目の種類や長さが選べて、入園グッズなどであればこれ1つで事足ります。
電動ミシンよりも扱いやすく、価格も手ごろで1~3万円くらいのものが多いです。

え、じゃあおすすめは電子ミシンでいいんじゃないの?
電子ミシンのデメリットは、糸調子を自分で調整しないといけないところです。
自分で、といってもダイヤル式なので数字を選ぶだけなのですが、布地に合わせて適切な糸調子を選ぶのは、初心者さんには難しいと感じます。
また、ハンドメイドを好きになって縫物を続けていくうちに、特に安い(1万円台)クラスの電子ミシンには物足りなさを感じます。
そうなるとより上位機種に買い替えたくなるのですが…そういうのもったいないと思いませんか?
コンピューターミシン
家庭用ミシンの中では一番性能が良いのがコンピューターミシンです。
動きや機能がコンピューターで管理されています。
電子ミシンのデメリットとして挙げた「糸調子」についても、コンピュータミシンなら自動で合わせてくれます。
最近の機種は液晶画面が付いているものが多く、設定や操作がわかりやすく、トラブルの時はエラーメッセージなども表示してくれる親切設計です。
価格は安いものなら2万円くらいから、高いものは20万円近くなります。
今では各社一番ラインナップが多いのがこのコンピューターミシンになります。
ハンドメイド作家の私が初心者さんにおすすめするのは断然「コンピューターミシン」

ここまで読むと、「電子ミシン」でいいかなって思うんだけど?
そうですね。
実際、ネットで「ミシン 初心者 おすすめ」などと検索すると、ヒットする記事はほとんど「電子ミシン推し」です。
しかし、私は最初に言ったように「3万円くらいのコンピューターミシン」をおすすめします。
その理由、コンピューターミシンのおすすめポイントは次の4つです。
- 自動糸調子機能がついている
- 液晶画面で操作がわかりやすい
- 仕上がりがきれい
- 様々な用途で使えるので長く付き合える
順に見ていきましょう。
コンピューターミシンのおすすめポイント
自動糸調子機能がついている
私がコンピューターミシンを推す最大の理由はこれです。

さっきから出てきてるけど、糸調子って何?
糸調子というのは、簡単に言うと「上糸と下糸のバランス」です。
ミシンは上糸と下糸という2本の糸を使って布を縫い合わせるのですが、布地の厚さに合わせてこの2つのバランスを調整してあげないと、きれいな縫い目にはなりません。
コンピューターミシンは糸調子を自動で調整してくれるので、使う人は自分でいちいち調整する必要がありません。

小難しいことは全部ミシンに任せておけばいいのです
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音や液晶画面で操作がわかりやすい
コンピューターミシンの多くには液晶画面が付いていて、縫い目の長さ変更などはボタン操作で行います。
画面に表示されている通りに触ればいいので、初心者さんでも迷わずわかりやすいのです。
また、間違った使い方をしたり何かトラブルがあったときには、警告音やメッセージで知らせてくれます。
仕上がりがきれい
電動・電子ミシンに比べて性能が良いので、縫い目が整いきれいに仕上がります。
仕上がりに納得いかずに何度も縫い直す、といったストレスがありません。
様々な用途で使えるので長く付き合える
コンピューターミシンは(機種にもよりますが)厚物も薄物もきれいに縫えるので、趣味のハンドメイドにも、ズボンの裾上げなど家庭内の縫物にも大活躍です。
私自身、仕事のハンドメイド作品制作以外では、子どもの入園グッズ一式制作、幼稚園制服のサイズ直し、夫のズボン裾上げ(スラックス・ジーンズ)、壊れたリュックの修理、カーテンのサイズ直し、など様々な用途に使っています。
一般的な生地はほとんど縫えるので、長い間あなたの相棒として働いてくれます。

私は、今のミシンを買って5年くらいになります。
仕事で使っているのでかなり無理をさせていると思いますが、まだまだ現役バリバリです!
コンピューターミシンのデメリット
いいことばかり言っても何だかうさんくさいので、おすすめできないポイントもちゃんと書きますよ。
価格が高い
やはり、電動ミシン・電子ミシンに比べるとコンピューターミシンは高価です。
上級者用となると10万円でも足りません。
安いモデルなら2万円台から買えますが、一番安いクラスはサイズが他のものより小さくて、大物を縫うのが大変だったりします。
私は3万円前後のものをおすすめします。
機能が多すぎて複雑
高性能なコンピューターミシンは、これでもか!というほど機能が付いています。
しかし、コンピューターミシンのすべての機能を使いこなせていないことも多いのです。
頻繁に使わない人だと、「私の使いたい機能はどこを押せばいいんだっけ?」となってしまうことも…。

正直、模様縫いの種類あんなにいらないですよね

お花模様とか、最初にやってみたきり使ってないわー(笑)
現役ハンドメイド作家がおすすめするコンピュータミシンはこちら!
ここまでのポイントを踏まえた上で、私が初心者さんにおすすめするコンピュータミシンは、「ジャノメミシンJP310」です。
引用元:ミシン販売専門店 https://www.mishin-shop.co.jp/maker/janome/jp310.html?a8=e.pP1.C9dj7AgLAHhEQUHqZljpoOnv0iqEQiCLZmciI9djpz8jf3Bjfj8joU0UfQViyqaMpuV.pPws00000006619001
JP310はジャノメの人気コンピューターミシン「JP710N」シリーズの廉価版として発売されたモデルです。
自動糸調子や自動返し縫い・自動止め縫いなど使い勝手の良い便利機能は引継ぎ、ステッチ(縫い模様)の数を減らしたり一部の部品の素材を変更するなどして価格を3万円以内に抑えました。
分厚い生地を使った本格的なバッグ作りやジーンズの裾上げなどには不向きですが、入園グッズなどの袋物やポーチなどの小物であれば長く使っていけます。
【JP310の良い点】
- 上位モデルの良いところを引き継ぎながらもお求めやすい価格
- 必要最小限の機能に絞ってあるので、故障・メンテナンスの手間が少ない
- 作業スペースが広めに設計されていて、大きな生地も縫いやすい
【JP310の悪い点】
- パワーや耐久性は上位機種には敵わない
- 付属のケースはホコリ除けにはなるが持ち運びには適さない
私としては、あと1万円プラスで出せるのであれば、上位機種のJP710Nシリーズをおすすめしたいところです。
ですが、「初めてのミシンにそこまでお金をかけるのは…」と思っていらっしゃる方も多いと思うので、価格と性能のバランスが一番取れているJP310を紹介させていただきました。
【紹介したネットショップについて】
ミシンは頻繁に買い替えるものではないので、性能に納得したうえで、メンテナンスなどのアフターサービスもしっかり行ってくれる専門店で購入するのがおすすめです。
近所にミシン専門店があればそちらで試し縫いをしたりして決めるのが一番ではありますが、そういったお店が近くにない場合や取り扱い機種が限られている場合もよくあります。
ネット通販でミシンを購入する際には、価格の比較も大事ですが、保証期間やアフターサービスの使いやすさも考慮してお店を選ぶことが大切です。
今回紹介したJP310を取り扱っている「ミシン販売専門店」さんは、全国に十店舗を持つ日本ミシンサービス株式会社が運営している、ミシン専門のネットショップです。
国内メーカー各社のミシンを取り扱っていて、価格帯や目的に合わせて商品を選ぶことができます。
また、サイトにはミシンに関するコラムも豊富に掲載されていて、購入時にわからないこと、迷っていることも解決できます。
通常メーカー保証は1年のみですが、ショップ独自の5年保証が付いていて、困ったときには電話やメールでの相談にものってもらえます。
まとめ
私はコンピューターミシンをおすすめする4つの理由は
- 自動糸調子機能がついている
- 液晶画面で操作がわかりやすい
- 仕上がりがきれい
- 様々な用途で使えるので長く付き合える
でした。
私は、初心者さんこそ、より便利で自分の負担が軽くなる機能が付いた道具を使ってほしいと思っています。
予算の許す限り、良いものを買ってほしい。
そして、この機会にミシンを大好きになってほしいと思っています。
あなたにピッタリの一台が見つかりますように。
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